上質な素材とモダンなデザインで殊の外評価の高い　東京友禅　菅有鬼一先生の　正絹　六通　袋帯。 　現代の街並みに馴染む鬼一先生の作品はとても人気が高く　コアなファンの多い作家さんのひとりです。　藍に近い上品な紫を基軸に、薄紫や花浅葱の柔らかな色合いを暈し染描きした葉の妖艶さ　真っ白な鷺の立ち姿がはっとするほど美しい作品になります。 　柄ゆきですが、手先はなく胴一周半あたりより葉の柄が垂れ先まで続き　お太鼓部分に白鷺が描かれています。　鬼一先生特有のモアレのような地模様は銀通しで浮かび上がり、光の当たった際の輝きと(画像9枚目)そうでない場合(画像8枚目)の落ち着きの差が　同一の帯でないような錯覚さえ覚える程。　画像では分かりにくいのですが、所々枝の部分に金泥で縁取られていて　それが地の深紫の色彩と、青緑との対比が大変美しい表現となっています。　裏は紺色がかった深紫色に霰模様、こちらも細かな銀通しで手抜かりないつくりです(画像4枚目)。 　色合いですが、当方モニターからですと画像1枚目が一番近いのですが　前述しました通り光の当たり具合で印象の変化がおこる帯です。　【日本の伝統色　和色大辞典】と照らし合わせて見ますと、表地は【深紫】に藍色を加えた色合い【薄葡萄】【竜胆色】【白鼠】【白藍】【瓶覗】等々　裏は【紺青】に紫を加えた色合い　が近く感じられます。 　 　締め跡はあるものの、使用感の薄いお品です。 《寸法》 ・全長：約449cm ・幅：約31cm 　 　恐れ入りますが、当方プロフィールご一読の上　ご検討くださいませ。